縁下歯石をとらないと
歯肉縁上歯石は、歯茎の上で、直接目で見える歯石です。
歯肉縁下歯石は歯と歯茎の境目から下に潜んでいて、歯と歯茎の付着をはがすように歯茎に隠れて沈着している歯石です。
歯肉縁下歯石を放置すれば、歯周病の進行を止めることはできません。
自覚症状がないからと放置すれば、噛むときに力が入らなくなったり、疲れた時に歯が浮いたような感じがしたり、ブラッシングで出血したり、歯茎が腫れて痛みが出てきたりします。
保険治療では、歯周治療を行う場合、進行度に応じて、先ず歯肉縁上歯石を1、2回で除去します。
その後、歯肉縁下歯石の除去を行いますが、歯の数が極端に少ない場合を除いて、お口の中を6か所に分けて除去することが保険治療では義務付けられています。
歯石除去の順番は、まず歯肉縁上歯石を除去し、歯茎の腫れを軽減させて、腫れで隠れていた歯肉縁下歯石を見つけやすくした後、除去するのが一般的なのです。