歯科座学 266 歯周病の罹患状況
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
前回は口腔衛生管理における誤嚥と感染について学びました。
周術期の口腔機能管理は、誤嚥性肺炎のリスクを軽減するとともに、口腔や口腔に近接する領域の手術患者の術後経過を改善する一方で、
口腔ケアを受ける患者様は、侵襲の大きい手術の術後、免疫抑制状態、抗がん剤投与、放射線治療の前後、あるいは高齢者など易感染宿主である事が多い傾向にあるのでした。
したがって、口腔ケアの術式が不適切であったりすると、逆に、誤嚥性肺炎を誘導するのでしたね。
口腔ケア中の誤嚥を防ぐ為には、他職種連携した適切な患者アセスメント、術式の選択が重要でした。
また、口腔ケアを介した交差感染によって院内感染を起こす危険性があるのでした。
既に口腔ケアを介した多剤耐性菌による院内感染のアウトブレイクが報告されています。
交差感染を防ぐ為には、口腔ケアに使用する器具の適切な衛生管理、ディスポ器具の導入と適切な使用が重要でした。
本日は、歯周病の罹患状況についてみていきます。
平成 23 年の歯科疾患実態調査によると,
若年者においては歯肉に所見のある者は少ないですが、
高齢になるにつれて歯肉の所見のある者が多い状況です。
年齢階級別の有病者率をみると、
年齢が高くなるにつれて歯肉に所見のある者が増え、
45〜49歳の年齢層で約87パーセントを示し、最も高い率になっています。
働き盛りの年齢層である35歳〜69歳でほぼ80パーセント以上を示します。
歯周病の罹患状況は、
64歳以下における4mm以上の歯周ポケットを有する者の割合は減少傾向にあるものも、65歳以上では、増加する傾向にあります。
この事は、各年齢階級層における現在歯数が増加して、調査対象の歯がより多くなった為と考えられます。
では、本日の歯科座学でした。