歯科座学 281 口腔外科 24
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
本日は、口腔外科 24についてです。
下顎前突症について。
下顎の骨が異常に発達したため、咬合時に下顎の前歯が上あごの前歯より前方にあります。反対咬合、俗に「受け口」ともいいます。顔の中央部がやや陥凹し、顔の下半分が長く、横からみると皿様あるいは三日月様にみえます。この異常は日本人にとくに多くみられます。上顎前突症と同様に、歯性と骨格性のものとに分けられます。
以上のほか、咬合時に上下の前歯にすき間を認める開咬症や、下顎骨が左右非対称で、このため顔も非対称となる顔面非対称などの異常があります。開咬症では、口を閉鎖できないため口呼吸となり、口腔乾燥症の原因となったり、咀嚼や発音にも障害をきたします。
これらの病態は組み合わさって生じることもあります(小上顎症+下顎前突症、下顎前突症+下顎非対称など)。
では、本日の歯科座学でした。