1. 四元歯科(鹿児島市)
  2. 歯科座学
  3. 歯科座学 264 術中・術後の周術期管理

歯科座学 264 術中・術後の周術期管理

皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。

前回は、手術前の口腔機能管理について学びました。
歯周病が存在し、炎症状態が存在する場合に、
菌血症を引き起こし、歯周病原細菌を含む口腔内細菌が全身に到達することが知られており、
大きな手術後の術後感染を引き起こすリスクになります。
癌の手術に限らず、この様な場合には大きな手術に先立ち、
適切な口腔衛生処置と抗菌薬等を併用することで口腔内細菌感染に対する処置を行う事が必要になるのでしたね。

う蝕予防のために放射線療法前にフッ化物の応用や
軟組織を刺激する様な修復物の治療、除石を行う必要もあり、
また、癌治療に関連するONJも重篤な有害事象でした。
治療前から歯周治療をおこなって、リスク因子を可能な限り減らしていくことは非常に重要なのでしたね。

本日は、手術中、手術後の口腔機能管理について学びます。
大手術の周術期では、必ず口腔衛生状態は悪化します。
術前からの継続的な口腔衛生管理は、術中、術後の誤嚥性肺炎のリスク軽減や口腔咽頭、食道手術における術後合併症のリスク軽減などに繋がり、その意義は大きいです。
頭頸部領域の放射線療法では、歯肉は放射線に対して感受性が高く、炎症の兆候なしに歯肉の退縮が起きる可能性があります。
化学療法に対しては、骨髄抑制による血小板や白血球減少に配慮して観血的な処置を行う必要があります。
放射線療法や薬物療法においては、治療中、治療後も継続的な口腔衛生管理を行い、口腔有害事象を回避する事が重要です。

では、本日の歯科座学でした。


エントリーリスト

© 医療法人 寿洋会 四元歯科 All Right Reserved.