歯科座学 256 歯周病と医科との連携
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
前回は歯周炎の特徴について学びました。
まず、歯周病には、進行度に部位特異性がありました。
感染している歯周病原因菌の、質や種類、量、局所的修飾因子などの違いによって、同じ患者様の口腔内でも部位によって進行度に差がありました。
次に、
歯周病には、活動期と休止期がありました。
一般的に、歯周炎は慢性の疾患と言われていますが、
歯周病の破壊は常に一定速度で進むのではなく、
活動期に急速に進行しました。
活動期か休止期かを一回の検査で診断する事はできず、
通常アタッチメントロスや歯槽骨の吸収が急速に進行した場合を活動期、
その部位を活動部位とよぶのでした。
次に、歯周病が進行すると、悪循環が生じさらに症状が急速に進行するのでした。
歯周ポケットが深くなると歯周病原因菌が増加し、
深い歯周ポケットが深くなると歯周病原因菌が増加するのでした。
また、深い歯周ポケットでは、
浅い歯周ポケットよりアタッチメントロスを生じやすく、
歯槽骨吸収などによって支持力が低下すると2次性外傷が生じ、
細菌感染と合併して歯周組織破壊が進行するのでした。
本日は、歯周病の治療と医科との連携についてです。
近年、社会の高齢化に伴って、
様々な全身性疾患を有する歯周病患者が
歯科医院に訪れる状況が増加しています。
全身性疾患も既往や現在通院中の疾患などがある場合には、
主治医の先生に患者様の診療情報を求める必要があります。
また、歯周治療前の医療面接で全身性の疾患が疑われる場合には、
症状に応じて速やかに医科に紹介することも、
歯科医師の役目となります。
全身性の疾患の種類や症状、
処方薬剤についての知識を持ち合わせ、
適切な時期に、適切な内容の照会を行う事が重要となります。
また、糖尿病などの歯周病の発症や進行と深く関係している疾患に関しては、
主治医の先生と連携し、互いがそれぞれの病状を把握し、
治療を進める事が望ましいです。
では、本日の歯科座学でした。