歯科座学 246 遊離歯肉移植術
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
前回は、歯肉弁歯冠側移動術について学びました。
歯肉弁歯冠側移動術は、歯肉退縮に対して直下の歯肉を剥離し、有茎弁を形成し、歯冠側に移動する事で、露出した歯根面を被覆する術式でした。
基本的には、1〜2歯の歯根露出で、歯肉付着幅が十分にある場合に行い、歯周組織再生療法で骨移植やGTR膜で完全に歯肉弁で覆いたい場合に行われます。
欠点としては、歯肉弁を引っ張って来ないといけないので、その力で再度歯肉退縮が生じたり、血流不足により歯肉壊死が起こるなどもリスクもあるのでしたね。
本日は、遊離歯肉移植術について学びます。
これは、簡単に言うと、遊離歯肉を欠損部に移植する方法なのですが、
主に口蓋部より採取した上皮と結合組織を含んだ移植片を、受容側に縫い付ける方法です。
露出した歯根面の被覆と、確実な付着歯肉の獲得、口腔前庭の拡張や付着歯肉の増大が目的です。
ですので、付着歯肉の幅が狭く、口腔前庭が浅いような清掃性が困難な部位に行います。
当時、移植して来るので、全く関係のない場所の移植片を採得しなければならず、手術部位が2箇所になってしまいます。
また、移植片が必ず付着するとは限らず、壊死したり、ケロイド状になる欠点があります。
では、本日の歯科座学でした。