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歯科座学 244 歯肉弁側方移動術

皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。

前回は、小帯切除術について学びました。
小帯が異常である場合、小帯が口を動かすたびに引っ張られ、小帯が付着している歯茎が引っ張られることや、小帯周囲を磨く際に歯ブラシの動きを小帯が妨げる事によって清掃性が悪くなってしまうなど、小帯異常は害になってしまいます。
ですので、異常に発達した小帯は切除しなければならず、それを除去する事で、付着歯肉の幅を増加させ、周囲歯周組織の安定を図るのです。
実際には、小帯歯肉の移行部に切開を加え、小帯付着部を骨から剥離し、剥離した小帯を切除するのでした。

本日は、歯肉弁側方移動術について学びます。
以前、歯肉弁根尖側移動術について学んだと思いますが、歯肉弁根尖側移動術が歯肉を根尖側に動かすのに対し、歯肉弁側方移動術は、言葉の通り、歯肉弁を横に動かす方法です。
歯肉弁側方移動術はどのような場合に行うかと言うと、限局した歯肉退縮に対して行い、隣接する歯の角化歯肉を有茎弁として側方へ移動させ歯根の露出面を覆う方法です。
綺麗な審美性を保つためには、供給部に十分な角化歯肉の厚みと幅が必要になってきます。
歯肉退縮が4ミリ以下の軽度な場合や、重度な歯肉退縮であっても幅が狭い孤立性の歯根露出の被覆に有効な方法です。
しかし、被覆弁の骨欠損が大きい場合や、露出している面接が広い場合、口腔前庭が浅い場合は適応とはなりません。

欠点としては、側方へ移動される側は被覆されるが、移動させた側は歯肉の欠損が生じるという問題があります。

では、本日の歯科座学でした。


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