歯科座学 189 歯周病菌の莢膜
みなさん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の渡辺です。
前回は線毛について学びました。
線毛は、菌の外層にあり、歯肉に付着したり、活動性をあげたりするのに作用します。
歯周病菌の構造で、体に害があるものを学んでいますが、
線毛に関しては、歯周病菌が歯面や歯肉に付着するので付着因子としても体にとっては害になりますよね。
例えば、菌が永久に歯につかなくなるようなコーティングが開発されれば、歯垢も歯石も歯につかず、歯を磨くことさせしなくてよくなります。
将来、そのようなものが開発されるかもしれませんね。
しかし、菌は、歯周病菌のように悪い菌だけではなく、
体にとっては重要で大切な菌もあります。
選択的に歯周病菌だけを寄せ付けないものの開発が望まれますね。
本日は莢膜について学びます。
莢膜は、菌、特にグラム陰性菌と呼ばれる細菌の最外層に存在する膜です。
細菌が分泌する多糖類やポリペプチドからなり、白血球などの食細胞から細菌本体を守る役割を担っており、免疫反応を引き起こす抗原性があります。
去年の大河ドラマ真田 幸村、私も観ていましたが、莢膜はいわば戦国時代でいう甲冑のようなものです。
細菌が自分を守る為に身にまとっている鎧と考えればよいでしょう。
この莢膜の影響で、薬剤が効きにくかったり、免疫防御に抵抗したりします。
では、本日の歯科座学でした。