歯科座学 184 歯周病とコラゲナーゼ
みなさん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の渡辺です。
前回はLPSについて学びました。
LPSは、歯周病菌の持つ内毒素で、リピドAと呼ばれる脂質に、多分子の糖からなる糖鎖が結合した構造をとりました。
糖鎖部分は、コア多糖と呼ばれる部分と、O側鎖多糖と呼ばれる部分から構成されます。グラム陰性菌細胞壁の1番外側の部分には、外膜と呼ばれる脂質二重膜が存在しており、LPSは、リピドAの部分が、この脂質二重膜の外層を形成する分子として脂質層に入り込み、糖鎖の部分が細胞外に突き出す形で、グラム陰性菌の細胞表面に存在するのです。
で、菌が破壊された際に、この菌体内にある毒素が放出されるのでした。
本日は、コラゲナーゼについて学びます。
皆さん、コラーゲンという言葉は頻繁に耳にすると思います。
このコラーゲンは歯茎を形成するのに非常に重要な役目を果たしており、コラーゲンによって歯茎は健康に保たれています。
コラゲナーゼは、歯周病の細菌が出す酵素で、なんとコラーゲンを分解してしまいます。
先ほど述べたように、コラーゲンは歯茎を形成するのに非常に重要ですので、コラーゲンがコラゲナーゼによって分解されてしまうと、歯茎がどんどん破壊されていきます。
歯茎が破壊されるとは、歯周病で重要な歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の境目の溝が、深くなってしまう事を意味します。
歯周病菌の出すコラゲナーゼは、コラーゲンを破壊し、歯周病を進行させてしまうのですね。
では、本日の歯科座学 コラゲナーゼについてでした。