歯科座学 185 トリプシン様酵素と歯周病
みなさん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の渡辺です。
前回はコラゲナーゼについて学びました。
コラゲナーゼは、歯茎を作る大切な構成成分であるコラーゲンを分解する酵素です。歯周病とは、歯茎よりの歯面に歯周病菌が付着し、様々な物質を放出します。
体側としては、その歯周病菌と戦おうとして、マクロファージなどの免疫細胞が集まってきます。炎歯茎が炎症している、歯茎が腫れているという状態は、体側が歯周病菌と戦っている為に起きるものです。
歯茎から膿が出てくる、などの場合、その膿は歯周病菌と戦って死んだ免疫細胞が主です。
歯周病菌の出すコラゲナーゼの様な酵素が、歯茎を破壊していくと歯周ポケットというものが作られていきます。
深い歯周ポケットは、嫌気環境で、歯周病菌にとって住み良い環境でありますます菌は増殖します。
そしてついには歯槽骨が溶かされ、歯周病となるのでした。
本日はトリプシン様酵素について学びます。
そもそも、トリプシン様酵素とは、トリプシンの様な酵素という意味です。
トリプシンは、もともとタンパク質を分解する酵素です。
トリプシン様酵素とは、トリプシンではないのだけれども、トリプシンと同様の働きをするものを指します。
そして、歯茎の中で、タンパク質と言えば、コラーゲンやアミノ酸などの物質です。
トリプシン様酵素はこれらのタンパク質成分を分解してしまうのです。
このトリプシン様酵素は、歯周病菌が放出します。
なんとも歯周病菌は厄介な事をしますね。
では、本日の歯科座学 トリプシン様酵素についてでした。