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歯科座学 183 LPSについて

みなさん、こんにちは。

鹿児島市 加治屋町 四元歯科の渡辺です。

前回は内毒素について学びました。
特に、歯周病の内毒素で重要なのが、リポ多糖(LPS)と呼ばれるもので、
LPSは細胞壁から容易には遊離せず、細菌が死滅したときなどに細胞が融解・破壊されることで遊離し、それが動物細胞などに作用することで毒性を発揮します。

このような性質から、細菌が外に分泌するコレラやボツリヌス毒のような外毒素ではなく、分泌されない菌体内に存在する毒素、すなわち内毒素とも呼ばれます。

LPSは熱的・化学的にも安定しており、通常の滅菌に用いられるオートクレーブや乾熱滅菌では不活化することができないので、不活化には250℃で30分間の加熱を要します。

前回も述べましたが、LPSはシグナル伝達経路を介して種々の炎症性サイトカインの分泌を促進する作用を持ちます。

サイトカインの産生は細菌を除去するための生体防御反応として行われるが過剰になった場合に毒性が発現し、ショック状態に陥ります。
また、LPSは抗原提示細胞である樹状細胞やマクロファージを活性化し、未分化なT細胞を1型ヘルパーT細胞(Th1細胞)へと分化誘導する働きを持ちます。
他にもLPSは発熱、多臓器不全、頻脈等の作用を有している。

このように、内毒素は体に多くの悪影響があるのですね。

では、本日の歯科座学でした。


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