歯科座学 152 唾液の有機質 スタセリン
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
前回は免疫グロブリンについて学びました。
特に重要なのが分泌型の免疫グロブリンIgAでした。
IgAは細菌と結合し、抗菌の作用を示すのでしたね。
唾液中の抗菌因子は今まで出てきたようにリゾチームやディフェンシン、
免疫グロブリンなど様々な物があります。
これら抗体は、一度侵入してきた病原菌を記憶しておき、2度目の侵入の際、すぐにたくさん作られます。
本日は唾液の有機質 スタセリンとプロリンリッチタンパクについてです。
これらは唾液中に含まれる有機質で、主に歯石の形成阻害に関わる役割をします。
スタセリンなどは、アパタイトに対して強い吸着能があり、先に歯面に付着し、ペリクルの形成や、エナメル質の表層再石灰化に関与します。
ただし、虫歯の原因菌であるミュータンス菌がこれらの成分の対して付着能がある事も分かってきています。
原則として、スタセリンやプロリンリッチタンパクは、歯面を保護し、歯石や着色がつくのを防いでくれる働きがあるのですね。
では、本日の歯科座学でした。