歯科座学 131 全身疾患由来の病的口臭
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
前回は病的口臭の内、口腔内に原因があるものについて学びました。
虫歯や歯周病が主な原因ですが、特に歯周病はその原因である歯周病菌の放出する揮発性硫黄化合物が口臭の大きな原因になっていました。
揮発性硫黄化合物は、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなど、生ゴミや腐った臭いが特徴で、他人を大変不快に感じさせます。
今回は病的口臭の中でも、全身疾患に由来する口臭について学びます。
では、まずどの様な疾患が病的口臭を引き起こすのでしょうか。
病的口臭を引き起こす全身疾患として、糖尿病、肝臓病、呼吸器系の病気、気管支の病気などがあります。
糖尿病は、アセトン臭と呼ばれる甘い臭いがします。
肝臓の病気であれば、アンモニア臭、
気管支系は、リンゴの様な臭い、
呼吸器系の病気であれば、タンパク臭
といった様に、それぞれ特徴的な臭いを放ちます。
病的口臭で全身疾患に由来するものは、その全身疾患を改善しなければ当然治る事はありません。
これらの臭いはなぜ起きるのか。
例えば、糖尿病であったり、肝臓病であれば、代謝された産物が血流に乗って、それが呼気と共に放出される事で口臭となります。
呼吸器系であればそのまま呼気に乗って出てくるという場合もあります。
口臭の原因で、全身疾患由来の病的口臭の割合は少ないですが、口臭だけにとどまらず、全身の状態にも悪影響を及ぼす為、早めの治療を心掛けましょう。
では、本日の歯科座学でした。。