歯科座学 124 歯磨き粉の薬効成分 硝酸カリウム・乳酸アルミニウム
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
前回は、タバコのヤニが付くのを防ぐポリエチレングリコールについて学びました。
実は、その前に学んだピロリン酸ナトリウムも、ポリエチレングリコール同様にタバコのヤニが歯面に付着するのを防止します。
どちらも、歯面をコーティングしてくれるという点において、歯を守ってくれるのですね。
そもそも、タバコのヤニがつかない最も効果的な方法は禁煙です。
禁煙はなかなか難しいですが、歯だけでは無く、体全体の疾患や副流煙による被害等もあるので、禁煙外来等利用し、タバコを止める様にしましょう。
本日は知覚過敏抑制効果のある歯磨き粉の薬効成分です。
知覚過敏に効果的な薬効成分は、硝酸カリウム、乳酸アルミニウムなどがあります。
硝酸カリウムは、歯の外からの刺激を歯の神経に伝えない様にし、冷たい刺激などが歯の神経に伝わらない様にブロックしてくれます。
また、刺激は、象牙質にある象牙細管と呼ばれる管を伝って刺激されます。
乳酸アルミニウムは、この象牙細管の孔を埋める事で、刺激が象牙細管内に伝わらない様にして、刺激が神経に行くのを防ぎます。
冷たいものがしみるなどでお困りの方は、ぜひ知覚過敏抑制効果のある歯磨き粉を使用してみましょう。
では、本日の歯科座学でした。