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歯科座学 123 歯磨き粉の有効成分 ポリエチレングリコール

皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。

前回は、ピロリン酸ナトリウムについて学びました。
ピロリン酸ナトリウムは唾液中のカルシウムと結合し、歯石の形成阻害を行うのでした。
さらに、ピロリン酸ナトリウムは歯面のカルシウムとも結合し、歯面をコーティングする事で、歯石のみならず、ステインなどもつきにくくなるのでした。

本日は、ポリエチレングリコールについて学びます。
この、ポリエチレングリコールは、厚生労働省からタバコのヤニ取りに効果があると認められた薬効効果があります。

タバコのヤニは、主にタバコに含まれるタールが歯の表面にこびりつく事でヤニがついてしまいます。
タバコのヤニは歯面に付くと、ザラザラしますので、その部位に細菌や歯石が付きやすくなってしまいます。
ポリエチレングリコールは、歯の歯面に結合し、タバコのヤニが付きにくくしてくれる事でヤニ取りに効果があるわけです。
ついてしまったヤニは、歯ブラシではなかなか除去出来ませんので、付く前に歯磨き粉で防止するか、ついてしまったヤニは歯医者さんで除去する様にしましょう。

また、タバコ自体ニコチンや一酸化窒素の影響で歯茎の血流が悪くなったり、免疫力が低下し、歯周病がタバコを吸っていない人よりも進行しやすくなってしまいます。
ヤニ取りと同時に禁煙も進めていきましょう。

では、本日の歯科座学でした。


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