歯科座学 121 歯磨き粉の有効成分 εアミノカプロン酸
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
前回は歯磨き粉に配合される塩化ナトリウム、つまり塩について学びました。
塩化ナトリウムには、歯茎や血管を引き締める作用があるのでしたね。
そして、この歯茎や血管を引き締める作用のことを収斂作用と呼ぶのでした。
本日は、イプシロンアミノカプロン酸について学びます。
イプシロンアミノカプロン酸は、実は前々回学んだトラネキサム酸と同じ作用があるのです。
トラネキサム酸の作用、覚えていますか?
イプシロンアミノカプロン酸もトラネキサム酸と同様に出血を止める働きがあります。
そもそも、イプシロンアミノカプロン酸は、人工的に造られたアミノ酸で血友病など、出血傾向の強い症例に対して医学分野でも使用されています。
血を止める血栓は、プラスミノーゲンによって形成阻害されますが、イプシロンアミノカプロン酸もこのプラスミノーゲンと特異的に結合し、プラスミノーゲンの血栓形成阻害作用を阻止します。
この為、血栓が出来やすくなり止血するのです。
イプシロンアミノカプロン酸は、抗炎症の効果として表示されるケースが多いです。
前回も述べた様に、炎症とは、腫脹、発赤、疼痛、出血、機能障害を5兆候とします。つまり、腫れを抑える、痛みを抑える、赤みを取り除く、出血を抑える、などは、すべて炎症を抑えるに統合されるのです。
ですので、イプシロンアミノカプロン酸の様に、出血を抑える効果も抗炎症と言えるのです。
では、本日の歯科座学でした。