歯科座学 119 歯磨き粉の有効成分 トラネキサム酸
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
前回は、酢酸トコフェロールについて学びました。
酢酸トコフェロールは、ビタミンEの事でしたね。
ビタミンEである酢酸トコフェロールが、なぜ歯磨き粉に配合されているかと言うと、酢酸トコフェロールは血行促進効果があるからでした。
歯茎の血行促進によって、免疫力アップや治癒力アップなど、様々な効果が期待できました。
本日は、トラネキサム酸について学びます。
トラネキサム酸は、歯茎の炎症を抑える作用がありますが、プラスミンという物質の働きを阻害する作用があります。
この、プラスミンは、血の塊である血栓を溶かすなど、血液をサラサラにする効果があります。その為、炎症が起こっている場所では、プラスミンが作用すると、容易に出血してしまいます。
トラネキサム酸は、このプラスミンの機能を阻害する為、出血の防止にもつながります。
トラネキサム酸は、抗炎症と抗出血の作用があるのですね。
実際には、歯茎に炎症が起きると血管透過性が上がり、血が出やすくなります。
歯茎に汚れがたまる事で、歯茎が炎症を起こし、歯茎が炎症を起こす為、血管透過性が上がり出血するのです。
ですので、歯茎からの出血を止めるには、もともとの原因である汚れをきちんと落とすことが重要です。
トラネキサム酸は、出血を止める作用がありますが、歯磨き粉の有効成分に頼らず、まずは汚れをしっかり歯ブラシで落とすことを目指して頑張っていきましょう。
では、本日の歯科座学でした。