歯科座学 118 歯磨き粉の有効成分 酢酸トコフェロール
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
前回は、デキストラナーデについて学びました。
デキストラナーデは、歯垢を分解する効果がありました。
そもそも、口腔内の細菌は菌体外多糖と呼ばれるバリアを張り巡らせ、その他の菌とともに、バイオフィルムを形成しております。
バイオフィルムは、殺菌成分や体の免疫細胞が浸透・侵入できない為、物理的に除去しなければ取りのぞけません。
ですので、デキストラナーデは歯垢を分解出来るので、言葉だけきけば、優れた有効成分です。
しかし、実際には、実験室レベルでの歯垢分解である可能性が高く、歯磨き粉に配合されている程度の有効成分で、実際の口腔内でどれほど意味があるのかは疑問です。
本日は、酢酸トコフェロールについて学びます。
酢酸トコフェロールときくと、難しい横文字だな、と感じるかもしれませんが、酢酸トコフェロールはビタミンEの事です。
実は、酢酸トコフェロール、つまりビタミンEが歯磨き粉の有効成分として配合されているのです。
この酢酸トコフェロールはなんの目的で配合されている有効成分かと言うと、歯肉の血行促進作用の目的で配合されているのです。
血行が促進されることによって、歯茎の免疫力が増大します。
歯周病は、一般的には歯周病菌による細菌感染ですが、その細菌と日々戦っているのは、体の免疫細胞です。歯や歯茎に侵入してきた菌は体の免疫細胞によって退治されます。
免疫細胞は、血液に乗ってやってくるので、血流が良くなれば、その作用も大きくなります。
また、血流が良くなることで、組織治癒作用も大きくなります。
つまり、破壊された歯茎や腫れを早期に回復してくれます。
血流が良くなるとその他にも多くのメリットがあります。
酢酸トコフェロールの血行促進作用、いかがですか。
皆さんも、酢酸トコフェロールが配合された歯磨き粉を使ってみましょう。
では、本日の歯科座学でした。