歯科座学 113 歯磨き粉の発泡剤について
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
前回は研磨剤について学びました。
研磨剤は石けんでいうとスクラブの様なもので、汚れを落とすために歯を研磨する働きがあります。
研磨剤が多く配合されていると、どうしても歯を傷つけたり、知覚過敏を引き起こし易くなってしまうため、歯磨きの仕方に注意が必要となって来ます。
本日は歯磨き粉の成分の内、発泡剤について学んでいきます。
発泡剤は歯磨きをした際に出る泡の事です。歯磨き粉を口腔内で拡散し易く、隅々まで歯磨き粉の成分を行き渡らせる役割があります。
発泡剤の種類としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンソーダ、ショ糖脂肪酸エステルなどの種類があります。
発泡剤には、実は欠点があります。
歯磨きをした際に、泡がよく出る場合は、泡によって歯がきれいに磨けたと勘違いし易くなってしまいます。
発泡剤が多く配合されている様な歯磨剤は、少し磨いただけで泡が立つため、すぐに歯磨きを終えてしまうケースが多いとの報告もあります。
最近では、低発泡の歯磨き粉も販売されており、泡が立ちにくいため、長い時間磨け、その分汚れも落とし易くなります。
ちなみに、発泡剤自体は、汚れを落とす効果は無いので、たくさん配合されているからいいと言うものではありません。
実際には泡がよく立つ方が、磨いた後爽快な気持ちになるため、歯磨き粉を売る側としては発泡剤は入っている方が売れるのです。
しかし、専門家の立場から言えば、低発泡のものを使った方が磨いた気にならずに磨くと言う点において、結果として病気の予防に繋がりやすいと言えるでしょう。
では、本日の歯科座学でした。