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歯科座学 67 ホルマリンクレゾール FC

皆さん、こんにちは。

鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。

前回はビタペックスについて学びました。

ビタペックスとカルシペックスは共に水酸化カルシウム製剤であり、その強アルカリ作用で根管内を消毒するという作用がありました。

本日は、揮発性ガスの性質を用いた根管貼薬剤 FCについて学んでいきます。

FCとは、ホルムクレゾールの事で、有効成分としてホルマリン、クレゾール、添加物としてエタノールが配合されています。

上記でもあった様に、FCはもともとは液体ですが、根管内ではホルマリン、クレゾールが気化し、ガスとして根管内の消毒を行います。

FCは界面張力が低い為に、象牙細管への浸透率が高く、また、脂肪に対して親和性がある為、歯髄の腐敗分解産物にも浸透すると言われています。

FCは何かと組織刺激性が強いなどと言われていますが、貼薬交換時の使いやすさ、除去のしやすさなどから日本の歯科医院の90パーセント以上で使用されています。

患者さんにとっては、治療後しばらく薬の味がする場合もあり、不快感を与えやすいですが、緊密に仮蓋をする事で改善されます。

ただし、FCが揮発した分しか効果を発揮しない為、全て揮発してしまうと、薬効効果がなくなってくる為、水酸化カルシウム製剤と比較し、薬効が切れるのは速いと言われています。

また、根管内には綿を丸めて入れておくので、根管内に何も入っていない空間ができてしまい、FCを貼薬したのち、治療が中断してしまうと、薬効も効いていないし、空間に細菌が増殖してくるしと良い事はありません。

日本では多くの現場でFCを使用していますので、根管治療の途中で歯医者に行かなくなるという事がない様にしましょう。

では、本日の歯科座学でした。


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