歯科座学 66 ビタペックス
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
前回は根管治療に用いる貼薬剤であるカルシペックスについて学びました。
特に欧米では、根管治療で用いる貼薬剤といえば水酸化カルシウム製剤と言われるほど普及しています。
日本でもカルシペックスはよく使用されていますが、貼薬交換時に根管内にカルシペックスが残りやすく、取るのが大変という理由で揮発性の貼薬剤を使う先生も多くいます。
本日は、カルシペックスとよく似た貼薬剤、ビタペックスについて学んでいきましょう。
ビタペックスもカルシペックスと同様水酸化カルシウム製剤です。
違いは、材料にヨードを含むという事です。
もう一度材料を比べてみます。
カルシペックスは水酸化カルシウム約24パーセント、硝酸バリウム、精製水など
ビタペックスは水酸化カルシウム約41パーセント、ヨードホルム、シリコンオイルなど
主成分は水酸化カルシウムですがそれ以外が少し違いますね。
ヨードホルムの方が造影性が高く、レントゲンにはうつりやすい性質があります。
また、おそらくカルシペックスは精製水を用いているので水溶性、
ビタペックスは、シリコンオイルを用いているので脂溶性です。
これらは組織内での吸収の違いに関係してきます。
個人的な意見ですが、カルシペックスは流動性がよく非常に使いやすいですが、ビタペックスは形状が硬く、使いにくいイメージがあります。
また、ビタペックスはヨードホルムを含む為、ヨードアレルギーの患者様や甲状腺に異常がある方には使用できないといった欠点もあります。
ビタペックスもカルシペックスと同様に水酸化カルシウムの強アルカリ作用で
根管内を治していきます。
ビタペックスとカルシペックスは、使用方法が似ていますが、成分や使いやすさなどで使い分けているのですね。
では、本日の歯科座学 ビタペックスについてでした。