歯科座学 56 歯根嚢胞
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
前回は、歯根肉芽種について学びました。
歯根肉芽種は根尖部に肉芽種ができるもので、簡単に言うと、肉芽種は体がその病原自体を周囲組織から隔離し、肉芽の状態でキープされている状態を言います。
組織学的に言うと、原因となる物質に貪食細胞が集まり、その周囲を形質細胞やリンパ球が包み込んでいる状態を言います。
本日は歯根嚢胞についてです。
歯根嚢胞は、読んで字の如く、根尖に嚢胞が出来るものを言います。
まず嚢胞とは何か、から始めましょう。
嚢胞は簡単に言うと、袋の事で、根尖に出来る袋の事を歯根嚢胞と言います。
難しい言葉で言うならば、嚢胞の内面は上皮で裏装され中身は液体か、半流動体を入れた嚢様構造物を言います。
中身の液体・半流動体は淡黄色で漿液性もしくは粘稠な液体です。
この嚢胞が根尖に出来るのが、歯根嚢胞なのです。
ちなみに、歯根肉芽種と歯根嚢胞はともにレントゲンでは根尖に透過像を認め、症状等も変わりないために、実際の臨床では正確にどちらの病気か確定する事は出来ません。
顕微鏡を使った病理学検査で実際に歯根肉芽種、歯根嚢胞どちらかわかるのです。
では、本日の歯科座学 歯根嚢胞でした。