歯科座学 55 歯根肉芽種
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科です。
前回は、根尖性歯周炎の中でも症状が強く、頻繁にめにする化膿性根尖性歯周炎について学びました。
化膿性ですので、細菌に対して、免疫が過剰に反応する事で、膿ができる、そんな病態でした。
本日は、歯根肉芽種について学びます。
歯根肉芽種は、化膿性根尖性歯周炎などの炎症反応が起きたのち、体の抵抗反応として形成される肉芽種が根尖部に残って起きるものです。
そもそも、肉芽種とは何かご存知でしょうか。
根尖部に細菌感染が起きると、その刺激に対して体の免疫細胞が攻撃します。しかし、どうしても体が攻撃しきれない場合、体は、その感染物質を隔離しようと試みます。つまり、その感染物質を免疫細胞が取り囲み、周囲の健康な組織から離してしまい、その状態を肉芽種と呼びます。
顕微鏡的に詳しく述べると、
感染物質に対し、マクロファージなどの貪食細胞が集まり、さらにその周囲をリンパ球や繊維組織が固め取り囲んでいる状態です。
この状態が根尖部でおきると、歯根肉芽種となります。
歯根肉芽種は、一般的には自覚症状が無い事が多く、レントゲンでは根尖部に透過像を認めます。なので、レントゲンを撮れば歯根に何かあるという事はわかるのです。
ただし、突然肉芽に対して体が過剰に反応してしまい、痛みや腫れなどおこす場合もありますので注意が必要です。
では、本日の歯科座学 歯根肉芽種についてでした。