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ギザギザな舌・変色している… あなたにも「危険舌」のサインがでていませんか?

皆さんは、ご自分の舌をじっくりと観察したことありますか?
舌の特徴は人によって異なります。
そして、舌には不調のサインが真っ先に表れると言われるほど、その方の体質や健康状態などさまざまな情報が集まっています。

今回は、そんな舌が出しているサインをご紹介していきます。

舌はあなたの健康状態を表すバロメーター


一度、ご自分の舌を鏡で見てみましょう。
舌の大きさや形、舌苔の色、舌の裏の静脈など、自分ではわかりにくいようなら家族でお互いに見比べてみるのも1つの手です。
舌を見るには、太陽光の下が最適だと言われています。室内で見る場合は、なるべく電灯の色に影響されないような明るい場所で見ましょう。

健康的な舌は、淡いピンク色で少し白いコケがついている状態です。
年齢とともに生活習慣が積み重なり、徐々に色や形が変わってきます。
また、舌には毛細血管が多く集まっていて、血流や体液などの変化が真っ先に現れます。
そして、舌の筋肉の動きは自律神経に影響を受けており、舌の状態を見ることで血流・体液・自律神経などの状態が1度に把握できるのです。

では、舌に出る不調のサインには一体どのようなものがあるのでしょうか?

体の不調のサイン「不調舌」5つのタイプ

①表面が白い

舌の表面が白いのは、舌苔が増えすぎている状態です。
舌の表面には、舌乳頭というざらざらした絨毯のような突起があります。胃腸が弱るとこの突起が通常よりも伸びてしまい、舌苔がこびりつきやすくなるのです。
舌苔が黄色っぽい場合は胃や肝臓のトラブルを抱えていることもあり、緊張やストレスが原因の1つとも言われています。

②舌苔がまだら

過度のストレスなどが原因で身体のバリア機能のバランスが悪くなり、免疫力が低下している状態です。
昼夜逆転など生活リズムが整っていない場合や、不安障害の兆候の可能性もあります。

③表面が割れている

舌に地割れのような亀裂やひび割れがあると、身体の中の水分が不足しています。
不眠や便秘気味になったり、体内の塩分濃度が高まることによって高血圧や脳卒中の危険性が高まったりします。
また、口が渇いて唾液の分泌量が低下するので、口の中の細菌が増殖して口臭の原因にもなります。

④舌全体が赤い

舌の先を中心に全体が赤い場合、体が炎症を起こしているような状態です。進行すると赤黒くなる場合もあります。
舌だけでなく身体の随所にも変化が見られ、頬の赤み、目や耳たぶの色、手の平の赤みなども症状としてあげられます。
血流が悪く、血管に炎症を抱えている可能性もあり、脳梗塞のリスクなども高まります。

⑤ふちがギザギザしている

水分代謝が悪く水分で膨れているためむくんで肥大化し、舌の縁が歯に当たりギザギザしている状態です。下痢やめまい、慢性疲労、体のだるさ、鼻水、嘔吐などの症状が見られることもあります。
舌が膨れた状態が長期間続くと、舌がんのリスクが上がります。

あなたの舌には、当てはまる特徴がありましたか?

すぐに病院で診察を!「危険舌」3タイプ

①舌苔の色が黒い

<strong><span class="color-red">胃潰瘍・胃がん</span></strong>の危険性があります。
消化器官、特に胃や十二指腸に何らかの潰瘍(かいよう)、病変が隠れている兆候です。病院を受診し、しっかりと検査をした方が良いです。

②まっすぐに出せない

<strong><span class="color-red">心筋梗塞</span></strong>の危険性があります。
筋肉を正常に動かす神経が侵されたり、血管が詰まりかけたりしている可能性があります。舌の表面が細かく波打つような症状が出る場合もあります。

③舌の裏の血管がぼこぼこしている

<strong><span class="color-red">脳卒中</span></strong>の危険性があります。
血液が悪く、血管が詰まりやすい状態です。右側と左側ではっきりと違いが出ているようでしたら、早急に病院を受診して検査をした方が良いです。

上記にあてはまらない場合も、異変をそのままにしないでください

歯医者さんで「舌ガン」のチェックが可能です 

身体の不調の他にも、特に注意が必要なのは「舌ガン」です。
「舌ガン」は口腔ガンの一種です。数種類ある口腔ガンの中で患者数が最も多いとされています。
しかし、口の中は自分で見やすいため異変があれば気付きやすいと思われてしまい、初期症状が見逃されることが大変多いのです。
初期症状を見逃さず、ガンの進行を防ぐことがとても大切です。
ガンのチェックは歯科医院でも行うことができます。

舌ガンの症状には、以下のようなものがあります。

<strong><span class="color-red">・口内炎が2週間以上治らない。</span></strong>
口内炎は通常1週間から十日ほどで治ります。それ以上続くようでしたらガンによる症状かもしれません。
<strong><span class="color-red">・口の中に白斑、赤班がある。</span></strong>
白斑は「白板症」といい、口腔ガンになる一歩手前の状態です。この段階ではまだ問題ないですが、それが赤斑になると「紅板症」といい、約半数はガン化する恐れがあります。



この他にも、舌からの出血、しこりや腫瘍、しびれや麻痺などの症状があるようでしたら、なるべく早く歯科医院を受診しましょう。

舌の不調・気になる変化は早期の受診を

普段なかなかじっくり見ることのない舌ですが、実は体の健康にとってとても貴重なサインを出してくれています。
しかし症状が悪化してしまうと、生活習慣の改善だけでは間に合わない場合もあります。
日常的に舌を見る習慣をつけることで、日々の自分の体調を把握するバロメーターの役割を果たしてくれます。
毎日の歯磨きの終わりに、舌を見る習慣をつけてみませんか?
そして、少しでも気になることがありましたら、早めの受診を心がけましょう。

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