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歯ブラシの毛の硬さ「かため・ふつう・やわらかめ」はどう選ぶ?

あなたは歯ブラシを選ぶ時に、何を重視して選びますか?価格、機能面、見た目など、歯ブラシにも様々な種類があるので悩んでしまいますよね。その中で、「自分のお口の状態に合ったもの」を選ぶことはなかなか難しいもの。
今回は、歯ブラシの「毛の硬さ」を中心に、毛先の細さや形状などについてご紹介します!歯ブラシを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

毛の「硬さ」の前に、まずは歯茎の状態をチェック!

歯ブラシの硬さには、「かため」「ふつう」「やわらかめ」の3種類があります。ポイントは、あなたの「歯茎の状態」、「ケアの目的」に合わせて選ぶこと。

歯ブラシは自分に合っているものを使うと、歯磨きの効率が上がり、歯や歯茎も健康な状態になります。しかし一方で、合っていないものを使うと、磨き残しや歯茎を傷つける原因になることもあるのです。

「腫れや出血は無いか?」など、まずはあなたの歯茎の状態をよく見てみましょう!
自分ではよく分からない場合は、歯医者で相談してみると安心ですよ。

ほとんどの場合、「ふつう」「やわらかめ」をお勧めしています

歯や歯茎が健康な方は、基本的には「<strong>ふつう</strong>」を選びましょう。<span class="color-red">誰でも使いやすく</span>、正しい磨き方が出来ていれば、十分汚れを落とせます。

毛先が開いたタイミングが交換の目安ですが、歯垢除去率の低下や衛生面をふまえて、1~2カ月に1度は新しいものへ換えましょう。

「<strong>やわらかめ</strong>」は、乳歯など<span class="color-red">歯質が弱い</span>、歯肉炎・歯周病など<span class="color-red">歯茎にダメージ</span>のある方におすすめです。歯や歯茎を傷つけにくく、優しく磨くことができます。汚れを落とす効果は弱いため、丁寧に磨くように注意しましょう。
ただし、やわらかめの歯ブラシは毛先が開きやすいので、ひと月に1回は新しいものへ交換が必要です。

「かため」を使う時の注意点

清掃力が高い「かため」の歯ブラシを使うと、しっかりと磨けてお口の中がサッパリとします。しかし、ゴシゴシと力強く磨くことで、<span class="color-red">歯や歯茎が傷つき</span>、どんどんと<span class="color-red">すり減ってしまう</span>原因になるのです。

歯質が硬く、歯茎が健康な方が、<span class="color-red">やさしく丁寧に磨き、磨く場所によって力をコントロール</span>ができる場合は問題ありませんが、これには非常に高い技術が求められます。

そのため、基本的に「かため」の歯ブラシは、<span class="line">あまりおすすめできません。</span>

毛の細さ・毛先の形はお悩みに応じて選ぶのが正解

歯ブラシの「毛の硬さ」が決まったら、次は毛先にも注目してみましょう!

毛先の形は「フラット」がオススメ

毛先の形には、「フラット」と「山切りカット」の2種類がありますが、基本的には「フラット」タイプがおすすめです。毛先が平らになっていると<span class="color-red">圧力が均等</span>にかかり、きちんと先端を歯に当てて磨くことができます。
山切りカットのように、毛先の切り口がギザギザになっているものだと、しっかりと歯に当たりにくく汚れが落ちにくい場合があるので、細かく磨くよう気を付けましょう。

毛先の細さは症状に応じて選んで

毛先が太い:硬くこびりついてしまった<span class="color-red">プラーク</span>などを除去することに向いています。汚れをしっかりと取りたい方にオススメです。

毛先が細い:細めの毛先が歯周ポケットの間に入りやすいため、<span class="color-red">歯周ポケットのケア</span>に向いています。また、<span class="color-red">コシの弱い極細の毛先</span>のタイプは、必要以上に歯肉を擦って傷つける心配がありません。歯周病が気になる方にオススメです。

毛の材質・歯ブラシの柄の形・ヘッドの大きさは?

その他にも、歯ブラシごとに様々な特徴があります。

毛の材質の違いとは

基本的には、一般的に多く販売されている、透明な<span class="color-red">ナイロン素材</span>がおすすめです。
しかし、歯茎が弱っていてあまり力を入れて磨き方ができない方には、より耐久性の高い<span class="color-red">PBT毛材</span>(動物の毛を使用したもの)もあります。
動物の毛は、復元力が強く、使っているうちに広がってしまうことが少ないため、長持ちします。また、コシが無い分、歯茎や歯を傷つけにくいのも特徴です。
しかしナイロン素材に比べて、歯垢が落としにくいという欠点も。また、たんぱく質で構成されているため、お口の細菌が付着して不潔になりやすいのも特徴です。

柄(持ち手)の形の違いとは

基本的には、柄(持ち手)は<span class="color-red">ストレート</span>で<span class="color-red">突起のないもの</span>がおすすめです。「奥歯などの細かい部分」が磨きやすいように、柄が曲がっているものもありますが、どちらにしても<span class="color-red">余計な力が入らず、手にフィット</span>するものを選びましょう!

ヘッドの大小の使い分け

一般的には、ヘッドの縦が<span class="color-red">3列</span>、横が<span class="color-red">2~2.5cm</span>くらいのものがベストです。

ヘッドが大き過ぎると、奥歯などの細かい部分に毛先が当たりにくくなるため、磨き残しが増えてしまいます。特に女性の方だとお口が小さい方も多いので、選ぶ際に大き過ぎるものは避けた方が無難です。
ただ、小さいヘッドは、細かい部分まで磨けるのがメリットですが、磨くのに時間がかかってしまうのが難点です。上手く扱いにくい、磨きにくいという場合は、無理に小さめのもので磨く必要はありません。大・小のヘッドを使い分けてみるのも一つの方法ですよ!

まとめ

歯ブラシの硬さは「歯茎の状態」によって使い分けると、より歯磨きの効果も高まります。今まで何気なく選んでいた歯ブラシも、使いやすく「あなたに合ったもの」を選ぶことがとても重要なポイント。お口に合っていないものを選び使い続けると、虫歯や歯周病などのお口のトラブルに繋がってしまう可能性もあるため、注意が必要です。

歯ブラシを購入される際は、毛先の細さや形にも注目して選んでみてくださいね。
そして正しいブラッシングを心がけて、健康なお口を維持していきましょう!

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