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歯を1日磨かないで過ごしたら、どんな変化が起こる?【虫歯予防】

うっかり歯を磨くのを忘れてしまった!そんなとき、お口の中ではどんな変化が起きているのでしょうか。歯を磨かないとどれくらい汚いのか、またすぐに虫歯になってしまうのかなど、歯磨きと虫歯の関係についてご紹介します。

歯磨きをサボった日のお口の中は・・・

1度歯磨きを怠ると、お口の中はザラザラ・ネットリしたものが歯に付着していることに気づくはずです。それこそが歯垢であり、虫歯・歯周病を引き起こす原因なのです。

口の中にはたくさんの細菌が存在しています。虫歯の原因菌、歯周病の原因菌など様々です。お口の中の食べカスや歯垢(プラーク)を虫歯菌が分解するときに出す酸によって、歯が溶かされ、虫歯が進行していきます。

歯磨きをサボったからすぐに虫歯や歯周病になるということは一概に言い切れませんが、その一歩を踏み出していることは間違いないといえるでしょう。

なぜ、歯を磨いていても虫歯になってしまうのか?

とはいえ、ただ歯磨きをすればいいということではありません。というのは間違った歯磨きを続けていると「歯を磨いていても虫歯になってしまう」という事態になりかねません。いい加減な歯磨きでは、磨いていないのと大きな差がないと言えるでしょう。
正しい歯磨きの方法について、重要視する人は残念ながら多くありません。
歯科に関してどれだけ知識・関心を持っているかを示す指標を「デンタルIQ」と呼びますが、日本は欧米に比べてこのデンタルIQが低いと言われています。
まずは、正しい歯磨きでなければ、毎日続けていても虫歯や歯周病を防ぐことができないということをしっかりと認識しておくことが大切です。

虫歯を予防する「正しい歯磨き」のコツとは?

それでは、正しい歯磨きとは一体どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?普段の歯磨きと比べて、チェックしてみてください。

時間・回数について

プラークを効率的に除去するためには、細菌が最も増える時間帯にお口の中を清潔にしておく必要があります。お口の中の細菌は夜間に増殖するため、就寝前と起床後に丁寧に歯を磨くのが良いでしょう。また、1日1回は歯間フロスを使うとなお効果的です。
プラークの形成は食後8時間後くらいから始まると言われています。そして48時間後にはバイオフィルムが形成され、歯磨きでは落ちない汚れとなって定着してしまうのです。
食後すぐの歯磨きについては様々な意見がありますが、食事によってお口の中が酸性に傾いた状態で研磨剤入りの歯磨き粉でゴシゴシ磨いてしまうと、酸蝕症の方などは特に歯の表面を傷つけてしまうことがあります。そのような場合は、食後は水で口をゆすぎ、30〜1時間程度経過してお口の中が中和された状態で歯を磨くようにすると良いでしょう。

磨き方のコツ

お手入れグッズの選び方にもコツがあります。例えば、研磨剤の入っていない歯磨きを選ぶことや、お口の大きさや悩みにあった歯ブラシを選ぶことも大切です。「硬め」の歯ブラシで、「研磨剤入りの歯磨き粉」でゴシゴシ洗うのが好き!という方もいらっしゃると思います。爽快感は感じられるかもしれませんが、私たちがこの2つをお勧めすることは基本的にありません。歯に優しく・しっかり汚れがとれるグッズをご案内させていただいています。

定期健診を取り入れよう!

虫歯でなくても歯医者へ行ってメインテナンスをするというのは、実は欧米ではごく当たり前に行われています。自分では磨けない細かな部分の汚れや歯石の除去など、歯医者でしかできない処置を定期的に受けているのです。
 欧米では、日本の方のように「痛くなったから今日治してほしい!」といった緊急性の高い患者様はあまりいらっしゃらないようです。

まとめ

お手入れ方法や効果的なケアは、時代とともに変化しています。グッズやケア用品も多岐にわたり、どれが自分に最適なのか迷われることも多いのではないでしょうか。日頃の歯磨きを見直し、お口の中を常に清潔に保てるように、歯医者さんの定期健診を上手に利用していきましょう。

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