歯科座学 116 歯磨き粉の殺菌成分
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
前回は、化粧品としての歯磨き粉と、医薬部外品としての歯磨き粉について学びました。
違いは、薬効成分が入っているかどうかでしたね。
つまり薬用歯磨き粉とよばれるものが医薬部外品の歯磨き粉で、研磨剤や粘結剤、発泡剤、湿潤剤などの基本成分のみで構成されているものを化粧品としての歯磨き粉と分けているのでした。
では、実際に歯磨き粉の薬効成分について学んでいきます。
本日は薬効成分の中でも、殺菌作用を主な目的として配合されているものについて学びます。
殺菌作用を目的として配合されているものとして、
イソプロピルメチルフェノール、
塩化セチルピリジウム、
トリクロサン
などがあげられます。
口腔内の歯周病や虫歯は基本的には細菌感染ですので、歯磨き粉にこれらの菌を殺菌する作用のある成分を配合していれば、その殺菌作用で虫歯菌や歯周病菌を殺すことができます。
実際には、細菌たちはバイオフィルムという膜で防御しているので、歯に付着した菌を歯磨き粉だけで殺すことはできません。
歯磨き粉に含まれる殺菌作用は、ブラッシングで取り除いた菌を殺菌するといった意味合いが強いのです。
また、口腔内にこれらの殺菌成分がある事で、効果のある間は、殺菌の増殖や付着を抑える事ができます。
そういった意味で歯磨き粉の殺菌成分は有益と言えるでしょう。
では、本日の歯科座学でした。