歯科座学 49 歯槽骨の構造
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科です。
前回は歯根膜炎について学びましたね。
歯根膜炎は物を噛んだり、場合によっては歯に物が当たっただけで激痛が走る歯の病気でした。
原因が何かを特定し、早急に患歯を安定させる事が重要でしたね。
歯根膜は歯と骨を繋ぐ大切な繊維で、様々な種類と多様な機能を持っていました。
本日は、歯をさせる骨、歯槽骨について学んでいきます。
そもそも、歯という物は上の歯で言えば、上顎骨と呼ばれる骨に、下顎であれば下顎骨と呼ばれる骨に埋まっています。
その歯を支えている骨を特に歯槽骨と呼ぶのです。
歯槽骨は、固有歯槽骨と支持歯槽骨に分けられます。固有歯槽骨は、主に歯と接する部分で、さらに層板骨と繊維骨に分けられます。繊維骨は前回出てきた歯根膜繊維であるシャーピー繊維を有している場所で、その繊維骨を支える層板状の骨を層板骨と呼びます。
支持歯槽骨は、その他の歯槽骨の大部分を占め、さらに緻密骨と海綿骨に分けられます。緻密骨は、骨密度が高く、海綿骨は骨密度の低いといった特徴があります。
ちなみに、緻密骨は下の歯の奥歯で厚くこれが、麻酔の効き易さに関係してきます。
と言うのも、歯の麻酔は治療する歯の頬側の歯茎にしますが、その麻酔は、歯槽骨を通って歯の根尖にある神経を麻痺させ、歯が痛くない様にしています。
そして、緻密骨が厚いと言う事は、麻酔の液は骨に浸透せず、骨の内部まで届きにくい、つまり麻酔が効きにくいという事になります。
下の奥歯の治療をする際は麻酔が効きにくいため、麻酔の量を増やしたり、麻酔後時間をおいて始める事が無痛治療を行う上で大変重要になってきます。
歯槽骨の性質を知る事で、その事が無痛治療にも繋がってくるのですね。
では、本日の歯科座学でした。