歯科座学 422 口腔外科 15
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
本日は、口腔外科 15についてです。
悪性の口腔癌について。
原因】
喫煙と飲酒は口腔がんの発症リスクを高めます。う蝕(むし歯)や合っていない義歯などによる慢性刺激も原因として疑われています。また、前がん病変(正常粘膜と比べてがんになる可能性が高い病変)である白板症(はくばんしょう)から生じたと思われるものもみられます。
【症状】
50歳以上の男性に好発し、発生する部位や病期(がんの進行度)により、症状はさまざまです。がんの表面の特徴から白斑(はくはん)型(白く隆起しています)、肉芽(にくげ)型(ぶつぶつしています)、腫瘤(しゅりゅう)型(こぶのように盛り上がっています)、びらん型(粘膜が剥がれたように見えます)、潰瘍(かいよう)型(深くえぐれています)、などに分けられています。いずれもみた目に汚く、しこり(硬結 こうけつ)があり、ときに出血や痛みを伴います。
病期が進むにつれて咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)、さらに発音が障害されるほか、口が開けづらくなったり(開口障害)します。また、リンパ流に沿って頸部のリンパ節に転移し、リンパ節が腫れたりします。さらに進行すると、肺、骨、肝臓など他の臓器に転移し、全身的な症状をおこすようになります。
では、本日の歯科座学でした。