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治したはずの差し歯が痛い!被せ物治療で生じる痛みと対処法


むし歯を治療したはずなのにかぶせた歯が痛い!なんてことありませんか?
治療直後の痛みではなく、何年か経ってから痛みが出るということもあります。
歯医者に行っても原因が分からず不安を感じることありますよね。

一体、かぶせ物の中で何が起きているのでしょうか?
原因は1つではありません。治療が必要となるケースも多く、そのままにしてしまうと大変な事態を招くこともあります。

まずは、何は起きているのかを知ることが大切です。

治療したはずの歯が痛み出す理由

かぶせ物になる治療はいろいろあります。
神経の治療をして、大きな被せ物をしている状態。
いわゆる差し歯になっているものや、歯がなくなってしまい被せ物でブリッジ(橋渡し)にしているものや
インプラントなど人工の根っこを入れているものなどがあります。

治療をしたのに痛みが出ることがあります。
何故、痛みが出るのでしょうか?
どんな原因があるのでしょうか?

かぶせ物の歯が痛み出す4つの原因

①かぶせ物があっていない

お口の中は繊細です。
治療したばかりの歯に感じる痛みや、違和感はかぶせ物が入ったことが原因で起こることがあります。

入れたばかりのかぶせ物は熱いものや冷たいものでしみる様な痛みや圧迫感などの違和感を感じることがありますが、時間が経つと馴染んでくるので様子を見てもいいでしょう。

②むし歯が進行している

かぶせ物をしてから時間が経って出てくる痛みは、かぶせ物の中でむし歯が進行しているかもしれません。
実はこのトラブルが1番よく見られるケースです。
かぶせ物をしてもむし歯になる事があります。それは、かぶせ物を接着しているセメントの劣化が原因です。劣化した隙間から細菌が入ってしまい中でむし歯になってしまうという事です。
この場合、外からでは見つける事ができないため、自覚症状が出てから気づく事が現状です。定期的にレントゲンを撮影し、かぶせ物が浮いていないかを確認することが必要です。

治療から時間が経って鋭い痛みなどが出た場合は、過去の治療時に神経の近くを刺激している事があるかもしれません。

③歯根が破折している

普段はあまり感じないが、食事や噛むという行為をする時に痛む場合は、歯根(歯の根っこ)が折れていることが考えられます。歯が折れる原因は、外的に要因(ぶつけるなど)以外に、神経を取る処置をしている歯が考えられます。

神経を取っている歯は、要は歯としては死んでしまっている状態で、血液や酸素が運びこまれない状態になっています。そこには、大きな力が加わってしまい、柔軟性のない柱が入っている事で力の分散ができず破折してしまう事が考えられます。

④細菌が悪さをしている

神経を処置した歯でも再度、細菌感染することがあります。
なぜなら、神経は真っ直ぐに通っているわけではなく、網目のように細かく枝分かれしています。神経を取る処置をした歯には細菌感染しないように密封する薬をいれるのですが、何らかの要因でお薬がしっかりと入っていない状況ですと感染する可能性があります。

すぐにできる応急的な対処法

痛み止めを飲む

歯医者さんで出された痛み止めや、市販薬の「ロキソニンS」など手元にある場合は我慢せず服用して様子をみましょう。
市販薬でも、医院で処方されるロキソニンと同じ解熱鎮痛成分のロキプロフェンナトリウム水和物配合なので、痛みをとる効果は大いに期待されます。

また、稀に服用後も痛みが続くことがあります。その場合は歯根の強い炎症によることもあります。
痛み止めを飲んでも痛みが落ち着かない時は早急に受診することをお勧めします。

冷やす方法

手元に薬がない・・・そんな時もあると思います。
そんな状況のときは、冷やす方法があります。

歯が痛いとき口に氷を含んで直接冷やす方法があるよく取り上げられていますが、むし歯の場合
直接患部に冷たい物を当てることでより痛みを強くしてしまうことが有りますので直接冷やすのではなく外から冷えピタや濡らしたタオルなどで患部を冷やすようにしましょう。

一時的には、症状が治まることがありますが、この場合は、症状が重度な場合も考えられるため、早めに受診をすることをお勧めします。

差し歯の寿命を延ばすようお手入れを心がけましょう

一度治療した歯でも、痛みが出る事があります。
自覚症状が出るものと、突然痛みが出て気づくことがあります。
どんな状況でも、自分だけでは判断できないものです。

痛みが出たら、先ずは痛み止めを飲み、一刻も早く歯科に受診することをオススメします。

間違った対処法をしてしまうとより賞状がひどくなってしまうこともあります。
例えば、アルコールで傷みを紛らわす。
これは結構、みなさんがよくやってしまう事だと思いますが、傷みが出ているときは体を温めてしまうとより痛みが増してしまうのです。入浴も同じ原理です。

差し歯にも寿命が有ります。
ちょっとした変化にいち早く気づけるようにご自身でのお手入れや定期的なチェックを歯医者で行う事も
差し歯の寿命を延ばす事につながります。

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