舌にできた「口内炎」が長引いていませんか?舌に出る病気のサインとは
舌にも口内炎ができることがありますが、痛みの有無や症状は様々。通常1〜2週間で自然に治るものがほとんどで、歯医者さんで治療も可能です。
しかし稀に、治りが悪い・硬いしこりができている時など悪性が疑われるケースもあります。今回は、舌に出る異常・トラブルの原因や疑われる病気についてご紹介します。
口内炎の種類と症状について
1.外傷性口内炎
症状
粘膜にできた傷に細菌が繁殖して炎症が起きたもの。赤くただれている。進行すると潰瘍性口内炎となり、患部の粘膜が深くえぐれたように見え、激痛が伴うケースも。
原因
外的刺激による粘膜の損傷、虫歯、入れ歯の不具合、やけどなど
2.アフタ性口内炎
症状
演繹または楕円形の白っぽいできものができる、もっとも一般的な口内炎。
原因
栄養の偏り、ストレス、疲労、寝不足などによる免疫力の低下。
3.カンジダ性口内炎
症状
口の中に、白いコケのような斑点ができる。赤くただれている。
原因
真菌(カンジタ菌など)
4.ヘルペス性口内炎
症状
舌や唇の裏の粘膜に、多数の小さな水泡ができるタイプ。
原因
ヘルペスウィルス。高熱が数日続いた後に見られる。
こんな症状に注意!舌ガン(口腔がん)と口内炎の見分け方とは?
初期の舌ガンの場合、口内炎と判別がつかないケースもありますが、次のような場合はガンの可能性が考えられます。
思い当たることがあるとしたら、速やかに歯科や耳鼻咽喉科など、専門医を受診しましょう。
1.2週間以上長引いている
通常、口内炎は1〜2週間で直りますが、治りが悪いと感じたときには口内炎以外の病気を疑ってみましょう。
2.口の中に白斑(赤斑)がある
患部に赤斑・白斑が混在しているような場合、前ガン病変の可能性があり、50%ががん化する恐れがあるため注意が必要です。
3.口内炎が痛くない
舌にしこりやしびれといった違和感があるものの、痛みを感じない口内炎も注意が必要です。
4.その他
舌に感じるしびれ・動かしづらさ、顎全体の腫れなども、口内炎では無い病気の前兆の可能性があります。
まとめ
舌にも口内炎ができることがありますが、お口の中を清潔にし、休息や栄養を十分に取ることで予防することができます。痛みが辛く、早急に治したい場合には、レーザー治療や薬を塗布するといった治療も可能ですので、お気軽にご相談ください。
また、口腔ガンのうち最も多いのが舌ガン(全体の50~60%を占める)と言われています。口内炎を始めとしたお口の中の小さな変化を見逃さず、どんなことでもお気軽にご相談ください。早期発見に努めていきましょう。
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