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歯石取りの頻度は、3ヶ月に一度がベスト。

歯科医院で「歯石がついていますね」と言われ、毎日ちゃんと歯磨きしているのにどうして…なんて思われたことがある方いらっしゃいませんか?
お口の中には、知らない間に汚れが溜まってしまっています。
そしてその汚れを放置しておくと、虫歯や歯周病が進行してしまうかもしれません。


歯石発生のメカニズム

歯石が溜まる主な理由

自分ではなかなか気づくことができないものを、どうやって予防すれば良いのでしょうか?そもそも歯石は、いつ、どのようにして溜まっていくのでしょうか?

その発端は、「磨き残し」です。
歯磨きでは落とし切れなかった食べカスがお口の中に留まることで、「歯垢(プラーク)」へと変化します。
歯垢は長期間口の中に留まり続けることによって石灰化し、歯石になります。
一説によると、磨き残しがついてから歯垢に変わるまでに24時間、歯垢から歯石へ変わるまでに2日から2週間ほどかかるといわれています。
つまり、最初についた食べカスを2日から2週間落とすことができなかった場合に、お口の中には歯石が発生するということです。

歯石を放置するとどうなるか?

綺麗に磨けている歯の表面は、舌で触ってみるとツルツルしています。
その一方で、ちょっと歯磨きをサボってしまった時などの歯の表面はザラついていることがあります。
このザラつきこそが歯垢もしくはバイオフィルムと呼ばれる、虫歯や歯周病の原因である細菌の塊です。
これをこのまま放置しておくと、細菌はどんどん集まって増殖していきます。
そして石灰化して歯石になるわけですが、歯石の表面はザラザラしていて新たな磨き残しがつきやすくなっています。
ツルツルしている歯の表面にもつくわけですから、ザラザラしていればなおのことです。
新たに付着した磨き残しが歯垢となり、歯石となり、また新たな磨き残しがつき…。
細菌の温床となってしまう悪循環の始まりです。

つまり、<strong>ついてしまったプラークや歯石を放置しておくことこそが、虫歯や歯周病を進行させることに繋がる</strong>のです。

歯石取りを歯科医院で行うべき理由

歯磨きでは歯石は取り切れない

歯垢は柔らかくネバネバしていて、歯ブラシで簡単に落とすことができます。
しかし、石灰化した歯石は硬く、厄介なことにご自宅での歯磨きでは落とすことができません。
ご自身で歯磨きを頑張り、歯垢を完全に落としきることができたとしても、歯石がついたままでは再度歯垢が付着するリスクは残ったままです。
また、お一人おひとりの「癖」や歯並びが影響し、磨けていない部分というのはだいたい同じ傾向にあります。「歯石がついている」ということはつまり「ご自身の歯磨きで磨き残しやすい部分」ということで、プラークが付着する可能性は他の部分に比べて高くなります。

虫歯や歯周病を予防するためには、<strong>歯石をしっかりと落とし、正しい歯磨きを行い、お口の中を磨き残しがつきにくい環境にする</strong>必要があります。

歯科衛生士が行うプロフェッショナルケア

歯科医院では、虫歯の治療は歯科医師が、歯石の除去は歯科衛生士が行います。
「先生じゃない人にやってもらうなんて…」と不安になられる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科衛生士は国家資格で、その道のプロです。歯石除去、つまりは歯周病治療に特化しています。
お口の中を隅々までチェックして、専用の器具や機械を用い、表に出ているものだけではなく歯茎の内側に隠れてしまっている歯石までしっかり取り除きます。
歯石のついている場所や歯茎の炎症の程度によっては多少の痛みを伴う場合もありますが、基本的には「あ、触られているなぁ」程度の感覚で受けていただくことができます。
どうしても痛みがご不安な場合は、事前に麻酔をすることも可能です。

歯石取りはどのくらいの頻度で通院したら良いのか?

3ヶ月に一度はプロフェッショナルケア

よく皆様から「どれくらいのペースで歯石を取った方が良いの?」とご質問を頂くことがあります。
歯垢や歯石のつきやすさには個人差がありますし、歯周病の程度によってもお勧めしたい頻度は変わってきます。
毎日ご自身で完璧な歯磨きができていれば歯垢や歯石はつきませんが、なかなかそうはいかないものです。また、一度歯科医院でお口の中を綺麗にして、「この状態をキープしよう!」という気持ちになっても、そのモチベーションをずっと継続させることも難しいですよね。
そのため、長くても3ヶ月に一度くらいのペースで歯科医院へお越しいただき、プロフェッショナルケアを受けていただくことをお勧めしています。
定期的に歯科受診されることで、虫歯や歯周病の早期発見もすることができます。

保険が適応されるのか?また、費用はどのくらいかかるのか?

現在の日本の保険制度では、「治療」は保険適応されますが「予防」は保険の適応外になります。
そのため、歯周病治療の一環として歯石除去を行う場合は保険が適用され、3割の自己負担でおおよそ3000円前後の費用がかかります(レントゲン撮影が必要な場合や、歯石除去に数回必要な場合は変わってきます)。
現実的なところ、軽度のものを含めると日本人の大半は歯周病だと言われているため、保険適用されることが多いです。
「予防」として行う場合は保険適用外になり、医院ごとで費用は変わりますので、気になられる方はかかられる前に問い合わせていただくことをお勧めします。

歯石防止のためのブラッシングのレクチャーも受けられる

歯垢や歯石は、つかないようにすることが虫歯や歯周病予防の第一歩です。
かといって、やみくもに歯磨きの時間を長くしたり、回数を増やしたりすれば良いわけではありません。ポイントを押さえた、正しい歯磨きを行う必要があるのです。
歯科医院では、あなたの歯磨きの癖や生活習慣などを把握して、歯石の除去だけではなく、その方に合ったお手入れの方法などをご説明させていただくことができます。
日頃の歯磨きで磨きにくいと感じられたことだったり、歯ブラシ以外の道具の使い方だったり、なんでも大丈夫です。しっかりとご説明させていただきますので、気になられたことは歯科衛生士にお聞きください。

ご自宅ではご自身で正しい歯磨きを、歯科医院では専任の歯科衛生士がご自身では取り切ることができなかった部分をカバーするプロフェッショナルケアを…。二人三脚で、虫歯や歯周病予防に取り組んでいきましょう。

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