歯科座学 403 予防3
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
本日は、予防のお話 14についてです。
唾液検査の結果とその対応策。
ミュータンス菌が多い場合のケア
ミュータンス菌が多いという結果が出た場合は、お口の中が虫歯になりやすい環境であるといえます。ミュータンス菌がこれ以上増えないように、歯垢(プラーク)を除去するなどのケアが必要になります。
ラクトバチラス菌が多い場合のケア
ラクトバチラス菌は虫歯を促進してしまう菌です。歯と歯の間、詰め物をした場所、虫歯の穴などにたくさん繁殖していきます。この菌が多いということは、すでに虫歯が進行しているかもしれません。砂糖がラクトバチラス菌のエサになるので、砂糖を控えたり、食後に歯みがきをする習慣をつけるなどのケアが必要になります。
唾液の中和力
食後は歯が溶けやすい状態になります。しかし、唾液が出ることでその状態が中和され、歯が守られるのです。その中和の力を調べれば、「再石灰化が始まるまでにどれくらいの時間がかかるか」=「虫歯になりやすいかどうか」を調べることができます。歯の質がいいのか悪いのかの判断にもつながるので、唾液の中和力はとても大切なポイントになります。
唾液の量
唾液は、お口の中の食べ物を洗い流してくれたり、歯の質を強化するのに役立ちます。また、抗菌作用があるので、虫歯菌などの細菌の繁殖を防ぐこともできるのです。唾液の量が少ない人は、虫歯になりやすい状況に陥りがちです。唾液の量が少ない理由は、緊張、ストレスなど心理的原因も含まれるため、普段の生活の様子などを話しながら、唾液をより多く出すための工夫などをアドバイスされます。
では、本日の歯科座学でした。