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歯石取りで血だらけになっても大丈夫。歯石取りで出血する理由。

歯石取りされたことがある方は、たくさんいらっしゃると思います。
その時に出血するのって大丈夫なの?
何で歯石取りしないといけないの?   と疑問に思われている方も多いのではないでしょか?

だからといって、直接聞けないし、取らなくていいとも思っていませんよね?
一度歯石除去で出血をしてしまうと、もうこりごり・・・と思うこともあります。

しかし、正しい情報と理由を知ることで、ご自身の健康を守ることができます!

歯石取りとは

取りやすい歯石

歯石は歯垢と唾液のなかのミネラルが結合してできたものです。
お口の中の歯茎の上に黄色く石のようについているのが歯石です。
この歯石は歯茎の上についている歯石の為、私たちでも気付くことができます。

この歯石は付着する力が弱く、超音波スケーラーと呼ばれる機械を使ってお掃除していきます。

1度で全部を取り除くことは難しいケースもありますが、このような歯石は比較的簡単に取ることができます。

取りにくい歯石

取りにくい歯石は、歯肉の中にある歯石で、唾液だけでなく血液も含んだ状態で作られる歯石です。
この歯石は黒く、硬く歯にこびりついているため取っていくことが困難になります。

この歯石は普段私たちが目にすることはできない歯石です。
レントゲンを撮影するとわかります。
歯茎の上についている歯石のように、機械で飛ばして取っていくことができないため、それぞれの歯の形や
位置にあった特別な器具を使用して、手で一本一本丁寧に取っていきます。

歯石取りで出血する理由

歯石除去の処置で傷ついての出血ではない

歯石のお掃除をした後出血していることに気がつく。もしかしてお掃除の際に歯茎を傷つけられたのでは?と

思われた方は多いと思います。

歯石は細菌の塊です。長時間、歯石がそこにあることによって細菌と戦うため白血球や免疫細胞が集まってきます。
その際に出る毒素や細胞の死骸が歯茎の炎症に繋がります。炎症を起こすと粘膜が弱り、ちょっと触っただけでも破れてしまうのです。
この状態で歯石を取り除くのですから、出血をしてくるのです。

日本の成人の約8割が歯周病や歯肉炎になっており、歯石除去の際に出血をするという人が多いようです。

出血は歯茎からの警戒信号

歯石除去をした際の痛みや歯茎からの出血はあなたへの警告メッセージ!
歯周病はサイレントディシーズ(静かなる病気)と呼ばれています。

なかなか、痛みや、自覚症状がなく気づかないうちに進行していてひどくなっているケースが多いのも現状です。
そんな時、あなたの体からのシグナルに気付いてあげてください。それが、歯茎からの出血なのです!
いつもの歯みがきの時に自分からのSOSに気がついてあげてください。

出血はどのくらいまで続くのか?

出血が収まらない時の自宅でできる対処法

歯石除去をし、歯茎の炎症の原因を取り除けば、炎症も徐々におさまってきます。
治療後に出血しても、数日経てば炎症もおさまり止まります。

出血が落ち着かないようなら、炎症部分に刺激を与えないようにしましょう。
気をつけることは、毎日の歯磨きです。
普段使っている歯ブラシを柔らかいタイプのものに替えて歯茎をマッサージするように磨いてください。

経過観察し数日で出血が止まるようなら改善したサインです。
そして、ここから再び歯茎に炎症を起こさせないことが重要です!

処置後1週間経っても出血がおさまらない時は、別の原因による出血が考えられるので
かかりつけの歯医者さんに相談してみましょう。

歯石取りで出血することはよくあること。治療が進めば歯石取りでの出血は減ってくる。

35歳を過ぎると8割以上の人が歯周病にかかっているといわれる時代です。

サイレントディシーズと呼ばれ知らない間に私たちに忍び寄っている歯周病。実はシグナルを出し私たちに助けを求めています。

歯石を付着させる仕組みを知って、正しいお掃除を知る!

歯石には2種類の歯石があります。
歯茎の上にある歯石と歯茎の中にある硬い歯石。
私たちの体も細菌と戦っています!

これを取り除く際には炎症部分をさわるので出血を伴います。
超音波スケーラーやそれぞれの歯の形や位置にあった特別な器具を使いしっかり細菌を除去していきます。

出血が続いているのであれば、刺激を与えずに柔らかめの歯ブラシを使い、更なるプラークを付着させないことが重要になってきます。

お掃除を始めた際には、出血して不安になることがたくさんあると思いますが、治療が進めば出血は減ってきます。

そこで、一度に歯石除去をして出血を伴いお掃除から遠ざかってしまうと逆効果。
お掃除で出血を発生させないためには定期的に歯石のお掃除をし、歯石を貯めすぎないようにすること。

正しくお掃除の仕方や知識を学んで、定期的にクリーニングをしていき大切な歯を守りましょう!

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