顎の先天異常と発育異常①
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
今回からは顎の先天異常と発育異常についてです。
顎の先天異常と発育異常により顎骨に変形をきたしたものを顎変形症といいます。
顎変形症による障害は、①咬合の異常、②顔の美的障害、③咀嚼障害、嚥下障害、構音障害などの機能障害、④精神心理的障害、⑤社会適応性の低下などです。
▼顎の先天異常
額口腔領域の先天異常は口唇裂・口蓋裂を除くと、その発生頻度は低いです。口腔顎顔面領域に変形を現す先天異常疾患には第一・第二鰓弓(さいきゅう)症候群、トリーチャー・コリンズ(Treacher Collins)症候群、ピエール・ロバン(Pierre Robin)症候群、クルーゾン(Crouzon)症候群、両眼隔離症、ダウン症候群などがあります。
※ピエール・ロバン症候群とは、先天性の小下顎症と舌下垂を示す疾患で、小下顎症のため呼吸障害や哺乳障害がみられます。
※クルーゾン症候群とは、頭蓋・顔面異常骨症ともいわれ、頭蓋縫合の早期癒合により生じた染色体優性遺伝疾患です。高口蓋や口蓋裂が認められることがあります。