歯周疾患の原因③ 病原因子
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
歯周疾患の原因3回目は【病原因子】についてです。
一般に、細菌が病原性を発現するためには、①宿主細胞への付着と定着、②細胞表層から深部への侵入、③細胞あるいは組織への障害、といった一連の過程が必要になります。この一連の過程に関与する細菌性因子は細菌性病原因子といわれています。
細菌となるプラークが根面(歯の根っこ)・歯肉溝上皮(歯と歯茎の境目の一番上の上皮)に付着すると、抗菌物質を含む歯肉溝滲出液が出ます。歯肉溝滲出液は組織液と血液からの血清を主体としたものです。細菌が上皮組織内に侵入しようとしますが、滲出液や血液中の好中球によって阻止されます。
しかし、上皮組織表層に損傷が認められる場合には、細菌が持つ酵素などの作用により組織内への侵入が促進されます。上皮組織内へ侵入した細菌は、毒性物質(外毒素)の産生や、一部の菌体表層構造(内毒素)により細胞・組織に障害を与えます。