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口腔粘膜の病変㊺

鹿児島市四元歯科 鈴木です。

口腔粘膜の病変 そのほかの異常および疾患の続きです。

 

7)遺伝性血管神経性浮腫
クインケ浮腫と病態は似ていますが、常染色体優性遺伝による血管浮腫です。浮腫は10歳前後で初発し、数年に1階から2~3週間ごと発症するものまであります。
抜歯、外傷、機械的刺激、月経、精神的ストレスが誘因です。特に抜歯の際には本症が発症しないか注意が必要です。
❶症状⇒浮腫は顔面、四肢、上気道、消化器、泌尿器など広範囲に発症する。喉頭浮腫により気道閉塞で死亡する危険性があります。
❷診断⇒遺伝性のため家族歴の聞き取りが重要です。前駆症状で頭痛や腹痛を認めます。呼吸困難の有無確認は緊急性を要します。血液検査で補体第一成分阻止因子(CI-INH)のタンパク量もしくは活性低下がみとめられます。
❸治療⇒補体第一成分阻止因子製剤(ベリナートP℗)投与が有効です。

8)接触性口唇炎
口唇炎の一つで接触によるアレルギーが原因です。女性に多く、口紅、歯磨剤、グレープフルーツやキウイなどの果実、山芋、醤油といった食品が原因になります。
❶症状⇒赤唇から口唇粘膜部の軽度の浮腫と発赤がみられ、進行すると粘膜が剥離し落屑をみとめます。
❷診断⇒問診で原因が確認できれば診断がつきます。ヘルペス性口唇炎、天疱瘡、類天疱瘡、梅毒性口唇炎、結核性口唇炎などととの鑑別をします。またシェーグレン症候群でも口腔乾燥により類似の症状がみられるので注意が必要です。
❸治療⇒原因の除去

9)黒毛舌(毛舌症)
舌背中央部の糸状乳頭が著しく延び、毛髪様にみえます。表層の角質層が黒褐色に着色しますが、喫煙や汚れにより一層著明になります。菌交代症や慢性胃腸障害に併発します。
❶症状⇒毛舌は長くなると約2cmになる場合があります。毛舌の間に汚れがたまると食事やうがいでは清掃されず、炎症を伴い疼痛や口臭や味覚障害の原因となります。
❷診断⇒臨床所見で診断しますが、外来色素着色との鑑別を行います。
❸治療⇒対症療法で舌ブラシによる舌背の清掃だけでなく、口腔内全体の清掃と消毒を行います。


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