口腔粘膜の病変㊷
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
粘膜の出血および貧血を主徴とする疾患
今回からはそのほかの異常および疾患についてです。
1)フォーダイス斑
薄い黄色斑点としてみられる異所性皮脂腺で、頬粘膜、口唇粘膜に好発します。男性に多く、女性では更年期以降に認められます。
❶症状⇒①円形や多角形の孤立性黄色斑点、②加齢とともに増加
❷診断⇒視診で確認できるが、黄色腫との鑑別が必要であれば病理組織検査を行う
❸治療⇒必要としない
2)溝状舌(溝舌)
舌背に多数の溝がみられる。先天的なものが多いですが、後天的にも舌の慢性炎症やビタミン欠乏により起こる場合もあります。溝壁も溝底も健常粘膜で被覆されていますが、溝内に汚れがたまると炎症を起こし疼痛が出ます。
❶症状⇒溝内に慢性炎症を起こすと疼痛、異臭(口臭)、味覚障害をみとめる
❷診断⇒原発性以外にメルカーソン・ローゼンタール症候群やダウン症候群の部分症状としてもみられる
❸治療⇒特に治療の必要はありませんが、炎症を伴う場合は舌の清掃だけでなく口腔全体を清潔に保ちます。うがい薬の投与やビタミン欠乏に対しては補充します。