口腔粘膜の病変㉚
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
口腔粘膜の病変 口腔の乾燥を主徴とする疾患の続きです。
▼心因性口腔乾燥
抑うつ状態やストレスにより起こる口腔乾燥状態です。主訴に一致する口腔所見がありません。
①診断
通常はシェーグレン症候群のように唾液分泌量の減少や診断に一致する所見がみられないのに、口腔粘膜の乾燥感を訴える場合です。
②治療
口腔(歯科)心身症として対応します。
※口腔心身症
口腔心身症では、QOL(生活の質の向上)の維持に欠かせない咀嚼、嚥下、会話などの口腔機能に関与する諸症状が主訴です。代表的なものに舌痛症、口臭症、口腔乾燥があります。
口腔乾燥(ドライマウス)の現認は、シェーグレン症候群患者や、放射線照射を受けた患者、糖尿病や薬剤性(向精神薬、降圧薬ほか)、明確でないものなどです。患者さんが口腔乾燥を訴えているのにも関わらず、ガムを噛むテストで刺激時唾液分泌量が健常といわれる10分間10mLを超えている場合などもあります。
口腔乾燥と同時に味覚異常を訴えるものが多いのは、乾燥が強いと食欲がなくなり味覚も減退するからです。
ストレスなど、原因を患者さんとともに探し、治療を進める必要があります。