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口腔粘膜の病変㉑

鹿児島市四元歯科 鈴木です。

口腔粘膜の病変 今回からは色素沈着を主張とする疾患についてです。

▼色素性母斑 しきそせいぼはん
黒褐色の斑状または隆起性病変で、皮膚に多く見られほくろと呼ばれていますが、口腔粘膜に発現するのはまれです。口腔では母斑細胞内のメラニン量は表層に近いほど多くあり、深層になると少ないです。母斑細胞自体も深層になるほど少なくなります。

①診断
悪性黒色腫との鑑別が最も重要です。半円形で直径10mm未満の扁平または軽度隆起した黒褐色病変は要注意です。もし病変内に毛髪がみとめられれば悪性の可能性は低いです。
このほか、金属などの外来色素沈着、血腫、血管腫などと鑑別します。全身疾患に伴う色素沈着として、アジソン病およびポイッツ・イェーガー症候群を鑑別します。

②治療
診断が明確であればレーザー照射が有効です。他疾患との鑑別が必要であれば切除し病理組織検査を行います。

※アジソン病
慢性副腎機能低下症による副腎ホルモン分泌低下で諸症状が起こります。舌のほか、口腔粘膜や皮膚、爪に褐色の色素沈着がみられます。全身倦怠感、体重減少、食欲不振、低血圧、低血糖、月経異常、めまい、頭痛、精神症状などを伴います。

※ポイッツ・イェーガー症候群
常染色体優性遺伝、口腔粘膜、皮膚の黒色または褐色の色素沈着と消化管の多発性ポリープ(ポリポーシス)が特徴で、小腸の大きなポリープは、がん化する可能性があります。


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