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口腔粘膜の病変⑳

鹿児島市四元歯科 鈴木です。

口腔粘膜の病変 白斑を主徴とする疾患の続きです。

 

▼エイズ(後天性免疫不全症候群)・HIV感染症
ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus:HIV)の感染です。HIV感染による免疫低下で発症するものをエイズ、すなわち後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome:AIDS)といっています。

①症状
口腔症状は初期から発言することが多く、歯科・口腔外科での発見は珍しくありません。
口腔乾燥が見られ、口腔粘膜に難治性の口腔カンジダ症と潰瘍、水疱、白斑、毛様白板症が多発します。
口蓋及び歯肉には口腔カポジ肉腫がみられます。カポジ肉腫はエイズ患者のように免疫が低下した場合、特に末期にみられるがんで、ヒトヘルペスウイルス8型の感染が発がんの原因といわれています。また、口腔乾燥や、口腔内環境の悪化による歯肉炎・歯周炎を発現します。ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)が発症します。

②治療
エイズの治療はHAART治療(Highly Active Anti-Retrovial Ther-apy)が主流で、ウイルスの増殖を抑制する複数の薬剤を症例ごとに組み合わせて投与しています。これらは内科で行いますが、口腔内の症状についての対症療法は歯科・口腔外科が担当しています。
治療を介した感染を心配する人も多いですが、標準予防策(スタンダードプレコーション)を遵守して、針刺し事故などで患者血液が直接組織内に入らなければ感染はしません。


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