口腔粘膜の病変⑱
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
口腔粘膜の病変 今回からは白斑を主徴とする疾患についてです。
▼白板症 はくばんしょう
擦っても簡単に除去できない斑状あるいは板状の白い病変を白板症(leuko-plakia)または白斑症といいます。紅板症とともに前がん病変の一つです。
中高年の男性に多く、頬粘膜、舌、口腔底に好発します。喫煙も原因の一つです。病理学組織学的には角化亢進としてみられます。
症状⇒境界明瞭な扁平またはいぼ状の白斑が通常は角化しない口腔粘膜に生じます。痛みはありません。びらん部分が混在した場合は悪性病変を疑います。
治療⇒上皮性異形成、上皮内がん、初期浸潤がんの可能性があるので、細胞診・病理学組織検査を来ない、良性であっても継続的な経過観察を行います。ときには病変部を全切除し、病理学組織検査を行って確定診断とする切除生検を行います。扁平上皮がん、扁平苔癬、肥厚性カンジダ症との鑑別が重要です。