口腔粘膜の病変⑮
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
口腔粘膜の病変 潰瘍を腫脹とする疾患の続きです。
▼アフタ性疾患
▽ベーチェット病
粘膜、皮膚、眼および全身の臓器(中枢神経病変、腸管病変、血管病変)に急性炎症を反復する難治性の全身性炎症性疾患です。発症年齢は30歳前後がピークで、男性に多いです。
症状⇒①口腔の再発性アフタ(約90%以上の患者で初発症状)、②皮膚の結節性紅斑、③眼の虹彩毛様体炎あるいは網膜ぶどう膜炎、④外陰部の潰瘍、の4症状が特徴です。
眼病変により失明する場合があります。消火器病変、血管病変で死亡する場合もあります。
原因⇒不明ですが、免疫遺伝学的因子の関与が推測されています。遺伝子的背景にウイルス、レンサ球菌、環境汚染物質などが関連すると考えれています。扁桃炎、う蝕、歯周炎などの口腔内レンサ球菌感染症などを既往歴としている患者に好発しています。
治療⇒アフタに対しては、再発性アフタの場合と同様にステロイド含有口腔用軟膏や貼付薬を使用します。ベーチェット病の治療としては、ステロイド薬の内服や、コルヒチンが用いられます。重症の場合は、免疫抑制薬(シクロホスファミド、シクロスポリンなど)が用いられています。症状の寛解と再燃を繰り返すことが多いので、治療を継続することがあります。
病変の部位によって眼科、皮膚科、膠原病内科の受信が必要となります。