口腔粘膜の病変⑫
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
口腔粘膜の病変 紅斑およびびらんを主徴とする疾患の続きです。
▼薬疹(やくしん)
投与された薬剤に対する生体の不都合な反応が皮膚・粘膜に発現したものです。
①症状⇒固定薬疹は同一薬剤投与により、毎回皮膚の同一部位に炎症反応を起こします。比較的境界明瞭な円形または類円形の浮腫性紅斑としてみられます。薬疹が重症型になると多形滲出性紅斑、スティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症をおこし、死亡する場合もあります。
②原因⇒消炎鎮痛薬、抗菌薬による場合が多いが、抗悪腫瘍薬(抗がん薬)などすべての薬剤が原因になります。発生機序は薬剤の容量に関係のないアレルギー性のものと、過剰投与で起こる中毒性のものがあります。どちらも薬理学的副作用と生体側の特異体質が関係します。
③治療⇒原因となった薬剤の投与を中止し、症状の程度により皮膚科を受診する。薬疹が軽症であれば抗ヒスタミン薬軟膏の塗布を行う。