口腔粘膜の病変③
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
口腔粘膜の病変の水疱形成を主徴とする疾患3回目です。
▼単純疱疹(単純ヘルペス)
単純疱疹ウイルス(HSV:Herpes Simplex Virus)の感染で発症します。乳幼児期に初感染しますが、ほとんどの場合症状が目立たない不顕性感染です。
(1)疱疹性口内炎(ヘルペス性口内炎)
単純疱疹ウイルスの感染で起こります。特徴として、6歳以下の小児に好発し、約1週間の潜伏期の後に口腔粘膜に小水疱が多数発現します。水疱は破れてびらんやアフタ様になります。疼痛があり食事摂取が困難になります。
症状が発現して1~2週間で自然治癒します。この初感染のあと、ウイルスは脊髄知覚神経細胞(口腔では三叉神経細胞に多い)に移行し、長く体内に潜伏し、将来的に三叉神経痛を発症することがあります。
(2)口唇疱疹(口唇ヘルペス)
成人に好発します。紫外線、疲労、感冒などが原因で、体内に潜伏していた単純疱疹ウイルスが再感染します。1週間から10日で治癒します。