顎関節疾患②
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
前回に続き顎関節疾患の顎関節症についてです。
③症状
(1)顎関節や咀嚼筋等の疼痛、(2)関節雑音(クリックおよびクレピタス)、(3)開口障害ないし顎運動異常を主要症状都市、それらのうち少なくとも一つ以上を有することが診断基準となっています。また、耳痛、耳鳴り、めまい、頭痛、頸部痛など、隣接組織に異常を訴える場合もしばしば認められます。
④診断
上記の顎関節症と診断するのに必要な条件を満たした症例において、顎関節症と同様の症状を呈する疾患群との鑑別診断を行います。次に顎関節症の症型分類を進めて、病態・病期あるいは重篤度を判定し、予後の治療目標とを設定します。診断には一般診査(顎関節部や筋の触診、最大開口距離や顎運動の診査など)と画像検査(パノラマエックス線検査、MRIなど)とが必須です。なお、近年では身体症状を主とするものの、心身医学的な配慮が必要な例が増加しています。
⑤治療
保存療法(薬物療法、理学療法、スプリント療法、認知行動療法など)と外科療法(顎関節腔内穿刺法、顎関節鏡視下手術、顎関節開放手術など)とに大別されますが、顎関節症は自然経過に伴い症状が軽減する傾向にある自己限定的(Self Limiting)な疾患なので、初期治療をしては、薬物療法や理学療法などの可逆的かつ非侵襲的な治療を優先して、症状の寛解を図ることが原則です。