顎骨骨折①
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
顎・口腔領域の損傷および機能障害は今回から顎骨骨折についてです。
▼骨折の分類
(1)原因による分類
①外傷性骨折⇒転倒、衝突、転落、殴打、交通事故、スポーツなど、外傷による骨折
②病的骨折⇒のう胞、腫瘍、炎症などで骨が脆弱になっているために、微力な外力で生じる骨折
(2)被覆軟組織の損傷による分類
①単純骨折⇒骨折部が外界と交通しない骨折
②複雑骨折⇒被覆軟組織の損傷があり、骨折部が外界と交通する骨折
(3)骨折の状態による分類
①不完全骨折⇒骨折部の分離が不完全で一部が連続している骨折(若木骨折※)
②完全骨折⇒骨折部位が完全に離断されている骨折
※若木骨折
幼児や小児の骨は水分が多く弾力性と柔軟性を有するため、完全に骨が破断するのではなく、あたかも若木が折れ曲がったような骨折を起こし、骨組織の一部に連続性がみられることがあります。これを若木骨折といいます。
(4)受傷から処置までの時間による分類
①新鮮骨折⇒受傷後の日が浅い骨折で、通常受傷後2週間以内のものを指す
②陳旧骨折⇒骨折発生後長い期間を経過したもので、通常は受傷後1か月以上を経て、治癒機転が進行しているものを指す(変治骨折)
(5)外力の作用部位による分類
①直達骨折⇒外力が直接作用した部位に生じた骨折
②介達骨折⇒外力が直接作用した部位以外に生じた骨折(下顎正中に外力を受けたときに発生する下顎頸骨折など)
(6)骨折線数による分類
①単発骨折⇒1か所の骨折
②多発骨折⇒同時に複数箇所に発生した骨折