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歯および歯槽の外傷②

鹿児島市四元歯科 鈴木です。

歯および歯槽の外傷の2回目は歯の脱臼についてです。

外力により歯が歯槽窩から逸脱した状態をいいます。逸脱の程度によって不完全脱臼と完全脱臼とに分類されます。

▼不完全脱臼
歯根膜の一部が断裂し、歯が歯槽窩内に保持されている状態。挺出または亜脱臼ともいいます。歯槽方向に強い外力が加わり、歯が歯槽骨に圧入した場合は、歯槽骨内陥入といいます。
①原因⇒歯の打撲(歯根膜炎)の原因に加え、抜歯の際の隣在歯への外力や全身麻酔の気管内挿入時における喉頭鏡の外力などで生じることもあります。
②症状⇒自発痛、咬合痛、打診痛、歯の挺出感、動揺などの歯根膜炎の症状に加えて、軟組織の損傷や歯槽骨骨折を伴うことがあります。
③治療⇒歯槽窩へ整復して1~2週間程度固定します。歯根尖部の損傷のために受賞直後は歯髄生活反応を示さない場合もありますが、数週間経過後に回復することがあるので、慎重に経過観察を行います。また、経過観察中に歯の変色が認められたら歯髄処置が必要になります。

▼完全脱臼
歯根膜が完全に断裂し、歯が歯槽窩から完全に逸脱した状態
①原因⇒歯の打撲(歯根膜炎)や不完全脱臼と同様です。
②症状⇒不完全脱臼の症状に加え、歯が完全に歯槽窩から逸脱しているために歯槽窩からの出血が認められ、歯槽骨骨折を伴うことが多いです。
③治療⇒新鮮例で歯槽骨や周囲軟組織の損傷が少ない場合は、再植術を試みる(歯を歯槽窩へ整復して4週間程度固定する)。整復不可能な完全脱臼歯や陳旧例では再植しない。


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