顎の先天異常と発育異常③
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
前回に続き、顎の発育異常異常についてです。
4)上顎後退症(小上顎症)
中顔面部の後退を示すもので、多くは小上顎症です。先天性および後天性原因によって起こります。ダウン症候群や、口唇裂・口蓋裂患者に多く見られます。中顔面の陥凹により、相対的に下顎が突出しているようにみえることから、いわゆる皿様顔貌、または三日月様顔貌ともよばれます。
5)下顎非対称・顔面非対称
下顎骨の片側性の過成長または劣成長のよっておこります。先天性と後天性がありますが、先天性の変則下顎骨劣成長は第一第二鰓弓症候群によってみられ、後天性の変則下顎骨劣成長の原因には、①変則の顎関節強直症、②顎関節炎、③下顎骨骨髄炎、④下顎頭頸部骨折などがあげられます。後天性の変則下顎骨劣成長の原因には、①片側咬合、②片側下顎頭の腫瘍、③舌の片側肥大などがあります。
6)上下顎(両顎)前突症
上顎、下顎ともに突出を示すもので、口裂(口唇)閉鎖ができないことがあります。
7)開咬
前方開咬、側方開咬、全部開咬があります。①指しゃぶり、②弄舌癖、③アデノイドや扁桃肥大による口呼吸などによって生じ、咀嚼障害や発音(構音)障害をきたします。