小児の診療 鎮静・減痛下の対応法①
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
今回からは鎮静・減痛下の対応法についてです。
歯科治療に伴う不安や恐怖からくる精神的ストレスを薬剤や音楽などを用いて軽減し、有意識下に治療に適応させようとする対応法です。
薬剤の一つは精神鎮静法で、笑気吸入鎮静法と静脈内鎮静法があります。ほかには前投薬法で、治療開始前に精神安定薬などの薬剤を投与し、治療時に鎮静状態を得ようとするものです。
▼笑気吸入鎮静法
低濃度笑気(20~30%)と高濃度酸素(70~80%)の混合ガスを鼻マスクを介して吸入させ、治療による不快刺激や痛みの感受性の低下、不安感や緊張の緩和によって鎮静状態を得る方法です。笑気を吸入することによって意識があるものの頭はふわふわとした状態になり、あまり痛みを感じにくくなります。鼻呼吸するようにという指示を理解し、従うことのできる患児が対象となります、また、嘔吐反射(えずくこと)の強い患児にも有効です。
術前管理として、小児吸入鎮静法を行う理由や吸入中の状態について頬者、患児に説明し理解を得ます。実際に行う前に、体験的吸入を行い、鼻呼吸に慣れさせます。
吸入開始前に、呼吸、血圧、脈拍を測定し、術中もモニターします。歯科治療終了後は、100%酸素を吸入させてから鼻マスクを外します。バイタルサインに問題ないこと、受け答えがはっきりできること、ふらつきなく歩行することができること、終了後15分以上経過していることなどを確認の上、帰宅となります。